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サンチェはイカの天ぷらが好きだったそうあの日までは 当時中学生だったサンチェ クラブ活動から腹ペコで帰った我が家の台所には 母上の作った天ぷら各種が まだ晩飯には早かったが腹ペコのサンチェには辛抱できず・・・ こっそりと天ぷらをツマミ食い(バレたら何かとウルサイので) 「パクリコ」美味しい サンチェ母上はお世辞にも料理が美味いとはいえない腕前であり 他のどこで食事をしても大変美味しく食事出来る(自宅比) こんな事を書いてもよいのか?(汗) 今思うとありがたい事である 御陰でジュリアの手料理が・・・・イヤイヤ 自慢ではないがジュリアは料理が得意である(本当に美味しい) 話がそれたが そんなサンチェ母も天ぷらとヤキソバは得意でありサンチェの大好物だった 空きっ腹のサンチェの胃にジューシーな鳥の唐揚が 「う〜ウメ〜これは鳥だったか!」 言い忘れたがサンチェ家の天ぷらはコロモの量がやや多めであり 食べてみるまでいったい何の天ぷらなのか?解らない事もシバシバ 当時はその大量のコロモが普通だと思っていた 今思えばそのコロモの量こそが今回の事件の発端(ほったん)だったのだ 調子に乗って次々と天ぷらを口に運ぶサンチェ ソロソロ止めとこうかと思い これで最後だっと天ぷらを口に運んだ瞬間 『ガタガタガタ』階段を母上が降りてくる音がした 焦ったサンチェ! 見た目はサツマイモの天ぷらだったので 余り噛まずに飲み込んだのだ! そう!イカリングを!! ンゴンゴ! 次の瞬間ムム(汗) 咽喉につかえるイカリング 焦るサンチェ!これはマズイ! 洗面所に走り吐き出そうと頑張ってみたが無理 こんな時はまずは現状把握が重要っと 涙目で鏡を見るサンチェ 幸いにして始めのひと噛みで食いちぎっていたイカリングの輪 その切れ端が咽喉の奥から見えたのである 闇の中で見えた一筋の光っとはこの事 慎重かつ大胆にそのイカリングの切れ端をつかんだ そしてゆっくりと確実にそのイカリングをたぐり寄せるサンチェ 額には光る汗が・・・真剣である のちにその一部始終を見とどけた妹が言っていた 「あんな真剣なお兄ちゃんを見た事がなかった」っと しかしサンチェの期待は無常にも イカが途中で切れるっという最悪の結果に!『ブチ!』 そしてまた闇の中に・・・ 応援していた妹も慌てて母上を呼びに行く 妹「おかあさん!お兄ちゃんの口からイカが!イカが!」 駆けつけた母上に苦悶(くもん)の表情で訴えかけるサンチェ そう声が出ないのである そしてイカの引っ張り方が悪かったのか・・・? 最大の問題は ・・・息ができないのである(気管が塞がれていた?) 焦った母が「救急車呼ぼう!」っと電話の方に走って行く その一言がサンチェをますます焦らす結果に 幼きサンチェは救急車という言葉に「死の恐怖」を意識してしまったのだ そして現実に呼吸が出来ない恐怖 次の瞬間サンチェの人生の名場面が目の前に流れていくのでした ・・・走馬灯のように・・・ 小学校の入学式の風景 犬を拾い怒られて家出をした日の事 初恋の恵子ちゃんとの淡い思い出 サンチェは思った死にたくないっと!! 「少年Aイカリングを咽喉につまらせ窒息死!(天ぷら殺人事件)」 っとワイドショーで話題になるに違いない 少年Aの友達のコメント 「そんなにイカを咽喉につまらせるような奴じゃなかったんですが・・・」 これは非常にマズイ!であり末代までの恥である そしてサンチェが最後にチャレンジした作戦は 引いても駄目なら押してみろ!っであり 出てこないなら飲み込め!っである そしてサンチェは遠のく意識の中で最後の力を振り絞ってイカリングを飲み込んだ 「ゴク!」・・・予想とは裏腹にあっさりとイカリングが咽喉を通り胃の方へ ・・・アレ?・・・そうなの? 泣きそうな妹と受話器を握る母上の元に掛けよるサンチェ サンチェ「もう大丈夫だから!イカは食べたから」 3人でサンチェの生還を祝い抱きしめあったのである そしてサンチェはその日誓った 『もう二度とイカリングは食べない』っと 終劇 茶の間の奥さんに告ぐ 『天ぷらのコロモは薄い方が美味しい!そして確実に安全である!』 |
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